みやこ祭運転会レポート

11月1〜3日に、大学祭「みやこ祭」にあわせて鉄道模型運転会を行いました。
3日間とも多くの来場者が訪れ、開場中は常時来場者が絶えることはありませんでした。
今回も、前日の裏事情を交えつつレポートしたいと思います。

★運転会前日
 今回の運転会で一番大変な思いをしたのは前日かもしれません。運転会前々日から冊子の印刷を開始し、看板の製作も大詰めを迎えていました。そして、この日の早朝(4時半頃)、ついに看板は完成しました(右写真)。あとは、会場設営をするだけ…だったはずなのですが。

 いつも通りモジュールを7号館の230室に持ち込み、レイアウトを組み立てます。そして、いよいよ試運転という段になりました。
 ところが、いくら運転装置の出力をあげても電車は全く動きません。それどころか、ブレーカーがすぐに落ちてしまいます。レールの接続や配線を確認しますが、原因が分かりません。私たちの頭に「運転会中止」という文字がよぎりました。

 しかし、ここまできてみすみす運転会を中止するわけにはいきません。ブレーカーが落ちる原因がヤードモジュール(の電気系統)にあることを突き止め、ヤードモジュールを使用停止にしました。そして、代替のレールを急遽購入することにしました。レール購入は会員1名が行い、残りのメンバーは冊子の製本や会場設営を続けることになりました。
 レール購入に向かった会員が戻り、暫定ヤード線を構築し、ようやく電車が動き出しました。本番に使用する線路全ての試運転が終了したのは夜9時過ぎでした。通常よりも6時間以上遅い試運転終了でした。あまりの疲れに寒気とめまいを催し、早退してしまう会員もいました。

 今回このようなトラブルに見舞われることは予想もできないことでしたが、児童館等の運転会で同種のトラブルが発生した場合、即運転会中止になると思われるため、今回でまだよかったのかと感じています。

★運転会当日
 さて、運転会当日です。朝から写真等を掲示して、会場設営を続けます。開場しても合同研究のポスターや写真の掲示が終わっていないのはいつものことです(自慢できることではないが)。開場中でも暇を見つけてせっせと掲示作業を続けます。

 会場には1日目の朝から多くの来場者が訪れました。狭い会場は、時折混雑で入場が困難になるほどでした。客層は例年通り、幼稚園〜小学校中学年程度の子どもをもつ家族が中心です。時折、中高生や大学生が来場しますが、鉄道趣味者の来場は割と少なめです。
 当会恒例の自由運転は、メインモジュールと単独モジュールで行いました。少ない人員で対応したため、常時自由運転箇所に係員が張り付くことができず、来場者に迷惑をかけることもありました。特に、メインモジュールについては、係員1人で最大2人の自由運転を同時に対応しなければならず、係員が混乱する光景が何度となく見られました。私たちの間では新幹線走行レールを「外外線」、メインモジュールの外側線路を「外線」と呼んでいますが、この両者を間違えることが多く、それが原因の脱線事故も発生しました。やはり呼び方も変えなければならないかなと感じています。
 
 今回は、使用可能な待機線の数も大幅に減ったため、車両交換の頻度も多く、それだけで一苦労でした。昨年同様車輌転落事故が発生したため、転落防止のガードを設置しました。しかし、昨年に比べて重大な脱線事故や線路支障が少なかったことが唯一の救いでした。左写真は、今回の運転会で活躍した車輌達です(左から800系「つばめ」、キハ261系「スーパー宗谷」、E257系「あずさ」、C57牽引お召し列車)。
 今回の運転会では、鉄道模型の定点撮影も行いました。線路のすぐ近くにカメラをおいたため迫力のある画像が映し出され、人気を集めました。また、毎日17時からの車内灯ユニット搭載車輌による夜間運転も好評でした。

 鉄道模型の運転会のほかに、会場内では会員が撮影した写真の展示及び合同研究のポスター発表を行いました。今回は、写真の展示の他に、立体写真の体験コーナーを設けました。実体視鏡を使い、実体視に慣れない方でも簡単に立体写真を体験できるようにしたところ、「電車が立体的に見える」と多くの皆様から好評をいただきました。

 運転会の終了時刻は18時でしたが、3日間とも18時を過ぎても来場者が会場に残っていました。最も遅かった日では終了時刻が19時前までずれこみました。3日間とも多くの来場者にお越しいただいたことで、大変疲れたと同時に、大きな満足感も得ることができました。お忙しい中来場していただきました皆様方には、この場を借りて深くお礼を申し上げたいと思います。どうもありがとうございました。

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